2017年ネパール滞在記 VOL.16 *ホテルクリシュナで大泣き*

こんにちは。さかいみるです♪

みなさま、お変わりありませんか?
私は〆切があったり、冬眠したりしながらも元気です♪

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では!ここから
2017年ネパール滞在記VOL.16*ホテルクリシュナで大泣き*をお届けします。

14日目の9月12日の朝食後、ネパールガンジのホテルクリシュナへ戻るためバルディアを後にしました。

さすがにくたびれていたので、のんびりホテルで休憩することに。
お部屋でザクロやビスケットを食べたりミルクティーを飲んだり。

そして、新作絵本ピクニックのラフをpdfにしてDropboxにアップロードしていたので、それを見ながらチャンドラとしばらく打ち合わせをしました。

夕飯にドリスティが来られないということで、3人でホテルのレストランで食べることにしました。

このレストランではダルバードを食べすに、いろいろな珍しい料理を注文しました。

ダルバードはご飯と野菜のおかず、豆のスープがおかわり自由なので、ラビンドラの食べっぷりを楽しめましたが、「ここだとおかわり自由じゃないから、ラビンドラがいたらみんな彼の食べっぷりにヒヤヒヤしてたところだね。」なんて、笑いながら食事しているとき、ふいにシャムが

「みる ディディはインドの映画観たことある?」と。

「うん、あるよ。」

「何観た?」

「うーん、タイトルが同じかどうか分からないけど、”マダム・イン・ニューヨーク”とか。いい映画だったよ。」

「えっと、それどんなストーリーだっけ?僕も観たことあると思うんだけど。」と、シャム。

私は映画のストーリーをたどたどしい英語で説明しはじめました。

「えっと…。二人の子供がいるインドの料理上手な主婦が、英語が苦手でつらい思いをしてるの。それで、姪の結婚式の手伝いのためにニューヨークに行くことになって、家族より3週間早く一人で行くのよ。一人で外国に行くのも初めてでコワイし、その上英語は苦手で悲しい思いをして、それで一念発起して家族に内緒で英語の勉強を始めるの…。」

と、ここまで話して映画を思い出し、自分に重なるところを思い出し、こらえきれずに大泣きしてしまったのです。

子供のように、わーんわーん。おーいおーい。と。もう涙も鼻水も流れるままに任せてホテルのレストランで。

それを見ていたシャムもチャンドラもびっくり仰天してオロオロして、レストランのスタッフの人たちもびっくりして、

「どうしたの?どうしたの?」と。集まってきてくれました。

「うぅ…。ヒック。感動したのを、ヒック。思い出して。それから、ヒック。私みたい。ヒック …。えーん、えーん。」と、子供のように泣きじゃくっていると、シャムがその映画を観たことを思い出して、

「みる ディディ、あの映画の最後どうなったか覚えてるでしょ。ね。」と、慰めてくれました。

チャンドラは私が好きそうな絵をインスタグラムの中から見つけて、

「ほら、みる 、この絵みる が好きなんじゃない?ご覧よ。」と、一生懸命 気を紛らわそうとしてくれます。

スタッフの人たちはお茶を持ってきてくれたり、そんな彼らの優しさにまた子供みたいに泣けてきて、ぐしゃぐしゃに泣いて、泣いた後は頭がズキズキしていましたが、なんだかスッキリしました。

そして泣き止んだ頃、チャンドラが

「たまに泣くのは体と心にいいらしいよ。」と言ってくれました。

英語…。
若い頃はなんとなく英語が喋れるといいなぁと思い、数ヶ月だけ英会話を習いに行ったこともあるのですが全く身につかず、それ以降1年10ヶ月前まで私の世界に「英語」というものはありませんでした。

とても苦手で、その頃は「”do”っていつ使うの?」「”be”ってなに?ハチ?」「”will”って…??」という感じでした。
それが、絵本のネパール語版を作ることになり、ネパールの人たちと英語でやり取りをすることになり、渡航するようになり、独学で英語の勉強を始めることになったのです。

私の英語力より友人たちの私の英語への推測力がぐんぐん高まる中、初めは、絵本を作るために伝えなければいけないことをとにかく伝えなければ…と思っていたのが、もっと相手のことを理解したいし、自分が感じていることを伝えたいと思うようになってゆきました。

全然英語がわからないうちに一人で渡航し、バンコクの空港ではとにかく「どこ?」と、「英語苦手なんです。」を連発していました。
ネパールでは、蚊に刺されて腫れたので「蚊に食べられた。」と言ったり、携帯が壊れた時に「携帯が天国行った。」と言ったり。通じたけどね♪

そんな中、みんながその時々に間違った英語を正してくれたり、

「みる は平気で間違った英語でバンバン話してくるね。」と笑って済ませてくれたり。

英語の失敗は数限りなくあります☆

泣き止んで静かになってから、レストランのスタッッフの人たちに温かい目で見守られながらお部屋に戻りました。

お部屋で だらだらしていると、チャンドラからYouTube のリンクが送られてきました。
それは、いろいろな国の人たちが面白おかしく英語を学ぶコメディのシリーズでした。

英語は私にはまだ難しくてついていけませんでしたが、頭にターバンを巻いたインドの人が面白くて「ははは」と笑っていると、ドアをノックする音。

「こんな時間になんだろう…。」と、慌ててアナログの鍵を開けようとして左指をケガしてしまい、でもなんとか開けると(固い)…そこに見知らぬ、頭にターバンを巻いた大きなお腹のインド人のおじさんが上半身裸で腰にバスタオルを巻いて立っているのです!

あまりにびっくりしてポカンと見あげていると(背も高い)おじさんも大きな目をますます大きくしてびっくりして見ているのです。数秒間見つめあったままでした…。と、ハッとしたようにインドのおじさんが

「ソ、ソーリー…。」

あ、部屋を間違えたんだ…。

「ノ、ノープロブレム…。」と私も返事し、おじさんは隣の部屋に帰ってゆきました。

頭にターバン、腰にバスタオルを巻いて…。
私は血が出ている指を見ながら、「あぁ、左指でよかった…。」とほっとしたのでした☆

そして、ベッドにもぐり込んで、明日はバクタプルのゲストハウスに戻るんだ。インディラたちにララ湖の話をしよう。写真を見たがるぞと想像しながら眠ったのでした。

つづく。

*2017年、2018年ネパール滞在記は
 こちらから。

*ネパール番外編
「マナスルで出会った美しい魂たちの話」
「お台場はじめて物語」

noteで、ほのぼのとした日常を綴る日記を書きはじめました。
こちらからどうぞ

スピリチュアルファンタジー
「湖畔の村のメチャくん2 もしもしの森」は こちらからどうぞ

2017年ネパール滞在記 VOL.16 *ホテルクリシュナで大泣き*」への2件のフィードバック

  1. みるさん、こんにちは🍀
    カレンダーと共にお手紙届きました♪なんだろうと開けたら、なんとも可愛らしい卓上カレンダーで、もー嬉しくて嬉しくて🍀ありがとうございました!
    8月の挿し絵、風鈴🎐のヒラヒラに、何気に遠賀信金さんマーク!と芸の細かさと気付いた私に、ひとりニヤニヤしていました😁
    インド映画、私は「スタンリーのお弁当箱」が初めてで、とても深い映画でその後観るようにねりました。「マダムイン~」も観たいと思いつつまだなのです….
    良い映画や良い本は、話題にするだけで説明したりしているうちに泣きが入りますよね😌
    笑って泣く、思いだして泣く、その時に共感してくれる人がいると倍増します。
    「湖畔のメチャくん」もその1つです。
    Vol.13、楽しみに待っています。
    一気に寒さが深まりました🍁体調を崩されませんように🍀

    いいね: 1人

    1. ひでよさん、こんにちは♪

      カレンダー、喜んでいただけてよかったです!私もうれしいです *^_^*

      さすが♪ そんな細かいところまで気がついてくださるなんて ^ ^

      スタンリーのお弁当箱、私も観ました。
      本当にそうですね、話題にするだけで、泣いたり笑ったり、大忙しです #^_^#

      「湖畔の村のメチャくん」もその中に入れていただけて感激です。

      Vol.13も楽しみに待っていてくださって本当にありがとうございます!

      ひでよさんも、どうぞお元気でお過ごしくださいね ^_^

      いいね: 2人

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