お台場はじめて物語

こんにちは、さかいみる です♪
みなさまお変わりありませんか?

私は先日、はじめて東京のお台場に行ってきました!
ネパールから、メチャくん絵本ネパール語版を作るのを手伝ってくれている、フォント・グラフィックデザイナーのアナンダと、従兄妹のスニータがやってくることになったのです。

お台場の科学未来館で開催される国際的なタイポグラフィの大会に出席することになり、開催10日くらい前に来日が決定したので、みんな大慌てで準備をしてお台場で会うことにしたのです。

アナンダは国外に出るのも、飛行機も地下鉄も電車も海を見るのも初めてで、そして4日間ある大会でプレゼンをすることにもなり、ワクワクとドキドキとで心も体もとっても忙しいようでした。
福岡に住んでいる私も東京には10年くらい前に行ったっきりだし、お台場は初めてなので、ワクワク、ドキドキしていました♪

そして、東京に行ったら東京で暮らしている修一郎の妹、つまり私のずいぶん年上の義妹トッツィー(ニックネーム☆)と5年ぶりくらいに会えることにもウキウキしていました。

出発当日。
いきなり福岡空港で迷子になりギリギリ間にあって出発☆
飛行機の窓から、富士山をすぎたすぐのところで、大きくて美しい彩雲をすぐそばに見ることができて、どきどきするほど感動しました。

飛行機が羽田空港をつかまえはじめた頃、義妹トッツィーの笑顔が浮かびました。方向音痴の私を心配してが羽田空港に迎えに来てくれることになっていたのです。

ウキウキしながら到着口へ進むと、懐かしい顔がもう泣いていました。思わずかけよって手を握って抱きあって号泣☆ 泣いててもお腹は空くのでオレンジジュースとバナナケーキを食べて、アナンダたちと待合わせ場所のお台場のホテルへGO☆

アナンダとスニータと日本で会えるなんて…。しかもトッツィーもいっしょに会えるなんて…。夢みたいだ…。しっかり腕をくんで電車に乗りこみました。

ホテルのロビーで♪

向かって左からトッツィー、私、私の膝の上の通りすがりの女の子、スニータ、東京在住の山川さん、アナンダです♪

再会したのがうれしくて、チェックインカウンターでくるくる回っていると、
「みる、いっつも幸せそうだね。」と、スニータが目を細めていました。
「うん♪」と言ってそのとき初めて、オルゴールの上のお人形のようにひとりでくるくる回っていることに気がつきました☆

この日はみんなでお好み焼きをじゅうじゅう焼きながら食べたかったのですが、遅くなったこともありホテルのレストランで夕食をとることにしました。

アナンダとスニータに
「何が食べたい?」と聞くと、アナンダがすかさず
「白ごはんとお水。」
「白ごはんとお水…絶対ある…。」

そして、上手にお箸を使いながら「どうして日本のご飯はお米どうしがくっついてるの?」とか、「日本のお水と白ごはん、おいしい〜スイート♪(アナンダ)」などとワイワイ食べて、お部屋に戻りました。

私とスニータが同じお部屋で、アナンダはひとりのお部屋です。翌日の朝食のビュッフェは6:00〜10:00。何時に行こうかという話になり、ここで私がいかに早起きが苦手かということを伝えておかなければ…と強く感じ、

「私、早起き苦手なの。」と言うと、アナンダとスニータも
「ぼくも!」「私も!」と、うれしそうに宣言し、
意気投合した私たちはにっこり笑ってハイタッチしました☆

その夜、お部屋でスニータに着物を着せてあげると、きれいなお花が咲くように喜んでくれました。
「うれしい、うれしい。たのしい。」となんども言いながら、たっぷり写真を撮って、ますますうれしくなった私たちはお部屋でずっと踊っていました♪ (私はホテルのパジャマでね☆)

じゃじゃん♪ 元ミスネワールのスニータはとても可愛らしくて美しいんです。着物もとっても似合っていました。

心ゆくまで踊ったあと、ちょっと甘い秘密の話なんかをしながら大好きな眠りについた翌朝、起こす人が誰もいない私たちはなんと9時45分頃に目が覚めたのです。ここは12階の一番奥の部屋…レストランは2階…。朝食は10:00まで。大慌てで着替えて部屋を飛び出し、競歩選手のように素早くホテルの廊下を歩き、アナンダの部屋のドアをドドドン!ドドドン!と勢いよく叩きながら

「アナンダ!ブレックファースト!ブレックファースト!」

と、叫んでいるとスニータが飛んできて、

「みる!部屋まちがってるよ!!」

私たちはピンポンダッシュのようにその場を去り(急いでいたのでごめんなさい!)アナンダを連れてレストランに滑りこみました。(スリル満点だ…。)
そして無事朝食をいただきました♪

朝食のあと、歩くのが大好きな私たちは、てくてく歩いてチームラボボーダレスへ行きました。

チームラボボーダレス…。私は全く知らなかったのです。お台場に行くことが決まり、お台場観光のサイトを見ているときに見つけて、なんだか面白そう、珍しいし、アナンダたちを誘ってみよう♪ と、行ってみたのです。
そこで私たちは、とってもびっくりして、とっても楽しんだのです!

きれいな夢の中のように幻想的で、アニメーションの中に迷いこんだような、そんな体験でした。

色がどんどん変化してゆく本物のライトがたくさん下がっているお部屋です。
全面鏡張りになっています。
本当にきれいでうっとりみとれていました。
プロジェクションマッピングで壁や天井や床に次々と映像が映しだされてゆきます。映像が生きているようでした。
映像の中を自由に歩きまわりました。
これは鳥獣戯画のようなタッチのカエルさんや昔の人々が、扇子を振りながら牛車を押してゆく行列が、廊下をずっと練り歩く映像です。「いよぉ〜っ」という掛け声と共に和風の音楽が流れていました。思わずついて行きそうになります。
カラフルな風船がいっぱいのお部屋♪
カフェでお茶とアイスクリームをいただきました。お茶やアイスクリーム、畳を敷いたようなテーブルにもお花が咲いたり、ゆらゆら蝶々が飛んできたり…。

その他にもアスレチックや、床全部がトランポリンになっているところや、すべり台になっている坂なんかもありました。私たちは夏休みの子供みたいに、きゃあきゃあ言いながら楽しみました。そこでは床にカラフルなオオサンショウウオのような動物が這っている映像や壁に大きなクジラがゆるりと泳いでいる映像も映し出されていました。

そして上手に写真を撮れなかったのですが、宇宙や海の底のようなコーナーもありました。

私は彼らの順応力の高さにびっくりしていました。電車に乗り、スイカを使いチャージし(私は使ったことない☆)円のお金も迷わず使い、コンビニや自販機でお水を買い、お箸を使い、エスカレータの真ん中に立っている私を「みる、左に寄って。」と教えてくれる…。彼らもたくさんのことにびっくりしたようですが、特に東京のような大きな街の空気がきれいなことと、道路がきれいなこと、そしてどうやってきれいな状態を維持しているのかをとても知りたがりました。

チームラボボーダレスに大満足した私たちは、次にお土産を買うために百均に行きました♪ そこでアナンダとスニータはオトナ買い☆ 7,000円分くらいずつコツコツとお土産を選びました。さらに百均の近くにあったおもちゃ屋さんに入ったスニータが、大きなダンプカーのおもちゃを両手で胸に抱えています。

「…それ持って帰るの…?」と聞くと、
「持って帰る。」と。

私たちはまるでサンタクロースのように大きな袋をいくつも抱えてホテルに戻りました。

あぁ、一つ謎が解けた…。私がネパールに行くたびに持たせてくれる大量のお土産、大きな、重い、壊れやすいお土産…。彼らには喜んでもらうためには大きさや重さは関係ないんだ…。
*びっくりお土産のお話はこちらからどうぞ♪

そして、じわじわとサヨナラを言うときが近づいてきました。私たちみんな一生のうちにいったい何度、このじわじわとした せつなさを味わうんだろう。でも、そこには「一緒にいて心地いい人たちがいる。」という優しい事実が土台になっているので、それは あたたかい せつなさ なんだなぁと、ポロリとこぼれた涙を感じながら思いました。

「私たち、ずっと、わらって、わらって、わらったね。」

と、スニータが言いました。

「うん。」

「ハッピーよりもっとハッピーだった。」

「うん。」

と言って私たちは抱きあってお部屋を出ました。パタンとドアを閉めると
「お部屋さん、ありがとう。」と、スニータがほほえんだので、私もお部屋のドアをなでなでして「ありがとう。」とささやきました。

また迷子になりながら駅に着き、姿が見えなくなるまでスニータはキスを投げてくれて、私はずっと両手を大きく振って、ふたりを見送ったあと、とぼとぼホテルに戻りました。うす闇に包まれているビルのクリーム色に光る窓に、働いている人のシルエットが影絵のように浮かんでいました。「もうそろそろ帰ろうか」「おなかすいたね」なんて言いながら帰る支度をしているのかなぁ、遠くの道には車がビュンビュン走っていてみんなどこに行っているのかなぁ、ビルの灯がちょっとだけ星空に似てるかもしれないなぁ。なんてぼんやり思っていました。

次の日は私がトッツィーに見送られる日です。

気づかないくらいのほんの小さな取引や、わずかな駆け引きのようなもの、ごく些細な競争さえない、そういう関係は本当に私たちをリラックスさせてくれるんだなぁと、ごろんとホテルのベッドに転がったまま思いました。ひろびろとした気持ちで毎瞬を楽しめる。それは、さわやかな風が吹く草原のように気持ちのいい考えだと感じました。

そして修一郎に電話をして
「明日は夕方遅くなるから、博多駅で何かおいしそうなお弁当をみつけて買って帰るね。」とか、なんてことはない話をして眠りについたのでした。

2泊3日の小さな旅だったのですが、ここに書ききれないくらい、いろんなことがありました。そしてやっぱりどんな旅でも旅に出るといちばんうれしいのは家に帰り着いた時なんだなぁと、オレンジ色の灯がもれる小さなお家の窓を見ながら思ったのでした。

おわり


今までの記事をタグで整理してみました♪

*投影劇場シリーズはこちらから。
*心についてはこちらから。
*2018年ネパール滞在記全20話はこちらから。
*2017年ネパール滞在記全24話はこちらから。

*「絵本deえがお」お名前掲載のご参加募集しめきりが9月末となりました。
ご参加方法はこちらからどうぞ。

お台場はじめて物語」への2件のフィードバック

  1. みるさん 素敵なお話をありがとう♪

    いつも思うけど 目的地の楽しさや素晴らしさの表現が本当に素敵❤︎ でも それ以上に みるさんがその瞬間をどう感じているのかが手に取るように分かり それにうんうんと頷いて共感したり こっちまで心があったかくなったり… この瞬間は心が繋がってるんだなあと嬉しくなります

    みるさんの文章とっても好きです♪

    いいね

    1. いつも読んでくれてありがとう♪
      うん、そうだね、その瞬間心が繋がってるんだね。心の中の同じスペースを共有してるんだね、きっと。

      本当に2週間くらい前まではまさか東京に行くとか、お台場でアナンダたちに会うとか、夢にも思っていなかったし、日本でもびっくりすることいっぱいあったよ*^_^*

      思いがけなく飛びこんできた楽しく美しいできごとでした♪

      いいね

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