こんにちは、さかいみる です。
みなさまお変わりありませんか?
私たちは元気です。
先日いつものように ひとりで、近所をぐるぐるお散歩していました。
すると、いつもの ジャリジャリ とした土の道の向こうから、ずんずんずん。と、何者かがやってくるのです。まっすぐこっちを見て、まっすぐにこちらへ向かってくるのです。びっくりして ぽかん としていると、なんとそれは雄の美しいキジでした。
なんでしょう…。こう、まったく ためらうことなく堂々とこちらに向かって ずんずん やってきて、そしてすぐ脇を通りすぎ、青青とした豊かな麦畑の前で立ちどまり、
「ケーーーーーーーーン…。」
と、一声。
すると、その麦畑が さわさわ と揺れたかと思うと、中から わらわらわら と、雌のキジたち3羽が出てきたのです。そして キジたちは ちょっと何かをついばんでみたり、ぽこぽこ 歩いてみたり。
あの「ケーン」は「ただいま〜。」ということだったのだろうか…。と思いながら、その間 私は、ただ ただ ぽかん としていました。
4羽家族なのかな…。奥さんと娘さんかな…。でも大きさが同じくらいだから、みんな奥さんなのかな、それともみんな娘さんなのかな…。などと、キジの家族構成を考えながら、しばらくその のんびりした様子を見ていました。
澄んだ青い空に豊かな緑色の麦畑。さわさわ と心地よい風。美しく健康なキジたち。元気にすくすく育っている植物の しっかりとした茎に陽ざしが通って、植物たちは内側から輝いているようでした。その中に聴こえてくる小鳥たちの声。世界は こんなに美しいのに、それと同時にとても大きな動揺とか恐れとか不安も浮かびあがってきているんだな。そう感じました。
こういう状況の中で、いま できること、できるかぎりの予防に、平常心でいることだったり、お家にいることだったり、誰かを手助けすることだったり、ほほえむことだったり、または じっとしていることだったり と、いろいろあると思うのですが、どんなに ささやかなことに見えても、いつも今この瞬間にできる そのことが、自分にとっても まわりにとっても宝物だなと思うのです。
そして、いまこの瞬間に自分がしていることに、どれだけ集中できるかということも、身動きできなくなるほどの過剰な心理的恐れに飲みこまれないでいられると思うのです。
そして、ソワソワやドキドキがやってきたとき、心のささやきを どれだけ ていねいにキャッチできるか。ということが大事だなと感じます。
例えば、今ここにその状況がないのに「こわいな。」がやってきたときに、つまり心理的な恐れが起こったとき、それに気づいたら、ないことにしたり、恐れていないことにしたり、他のことをして一時的に恐れから目を背ける、よりも、できれば勇気を出して直視してみてはいかがかなと思います。
恐れというものは何を恐れているのかが分からない時がいちばんコワイようです。まっすぐに恐れを見つめたとき、恐れの正体が明るみになります。そうすると、ぎゅうっ と かたくなった恐れの感覚が、少しゆるむんじゃないかな。と、思います。
でもどうしても怖くてそれが出来ない。という時は、心理的な恐れはアタマの中に住んでいるときにやってくることが多いので、しっかりとからだに住んでみるのもオススメです。からだを十分に感じてみる。ということです。深呼吸とかね。
私も、もちろんソワソワしたりすることもありますが、これからも今まで通り「いま、ここ。そして、ささやかな日常の中にある大きな喜び、かけがえのない日々の輝き」を、作品を通して、ていねいに描いてゆきたいなと思っています。
では みなさま、こつこつ毎日を過ごしましょうね。
穏やかな日常が早く戻ってきますように。
*心についてはこちらから。
*投影劇場シリーズはこちらから。
*2018年ネパール滞在記全20話はこちらから。
*2017年ネパール滞在記全24話はこちらから。
*絵本deえがお美術館は休館中です。その後は福岡県のコロナの状況をみながら決めてゆきますので、よろしくお願いします。